占い全般

誰でも出来るビブリオマンシー(書物占い)

ビブリオマンシーってどんな占い?

自分でもできるお手軽な占いにビブリオマンシー(書物占い)という占いがあります。

この占いは自分が持っている「本」さえあれば出来る占いなので、昔から占い師じゃない普通の人でも気軽に行ってきた占いです。

ビブリオ(biblio)は「本、聖書」、マンシー(mancy)は「(…による)占い」という意味で、つまりは「本による占い」という意味です。

ビブリオマンシーの占い方はとってもシンプル。

質問を決めて、本を選んで、開いたページの一か所を指して、そこに書かれている節や語句から答えを得るというもの。

シンプルゆえに想像力がものを言いますが、何度もやっているうちに、だんだん想像力が鍛えられてピンっとくるようになると楽しくなってきますよ。

ビブリオマンシーの歴史

ビブリオマンシーは古来から本当に一般的に親しまれてきた占いで、6世紀にはあまりにも広がってしまったことを危惧したキリスト教の教父が書籍占いに反対する布告がされたほど。

実際、聖書では占いを禁じています。

ビブリオマンシーがそこまで流行ったのは、聖書は世界で一番売れている本であり、本というものが古今東西とても身近なものだったからではないかと思います。

西洋のビブリオマンシー

ビブリオマンシーで使われていた本は聖書だけではありません。

古代ギリシャの詩人ホメロス(紀元前8世紀末)の叙事詩「イーリアス」や「オデュッセイア」やペルシャの詩人ハーフェズ(14世紀)の抒情詩などが使われていたことが知られています。

ビブリオマンシーは想像しやすい本がやりやすいので、抽象的な表現の本が多く使われていたのではないかと思われます。

他にも古代ローマの詩人ウェルギリウス(紀元前1世紀)の「アエネイス」という本も使われていて、ローマ人は「ウェルギリウスのくじ」と呼んでいたそうです。

また、ホメロスの詩による占いは「ホメロスのくじ」と呼んでいたそうです。

ウェルギリウスのくじには、イギリスのチャールズ一世(17世紀)の逸話が残っています。

チャールズ一世は清教徒革命によって処刑をされるのですが、王が家臣とともに「アエネイス」を用いてビブリオマンシーを行ったところ、二人とも暗い未来を示していたそうです。

イギリス王室でもこのビブリオマンシーが使われていたということですね。

東洋のビブリオマンシー

ビブリオマンシーは西洋だけじゃなく、東洋でも古くから行われています。

たとえば中国ではやり方は違えども「易経」が書物占いの代表格と言えます。

易経は偶然導き出された「卦」というものをもとにして、該当する「易経」の本の箇所を開いて哲学的な文章から答えを導き出します。

ビブリオマンシーのやり方はこの後お伝えしますが、方法は違えども…という占術です。

日本でもとても身近でおそらく日本人のほとんどの人が一度はやっていると思われます。

え?やったことないよ!と思うかもしれませんが、「おみくじ」はやったことないですか?

実はおみくじは書物占いの一種なんです。

おみくじを見ると冒頭に短歌が書かれていませんか?

じつはこの短歌、今と未来の状況を暗示している内容なんです。

下の方だけ見て吉凶を判断していたりしていませんか?

それはとてももったいないことです。

今どんな状況なのか、これからどんな風になっていくのかを短歌の節や語句にイメージを膨らませるとおみくじがもっとすごいものに感じられるはずですよ。

ビブリオマンシーをやってみよう!

ビブリオマンシーは「本」と「想像力」さえあれば誰でも出来ます。

「本」は初心者さんは専用の本があれば始めやすいと思いますが、想像力がついて慣れてくれば本は何でもよいと思います。

「想像力」はどんな人でも元々持っていますが、自分には難しいと思う人も少なくありません。

想像力も鍛えることができるので、何度もやっていくうちにどんどん想像力が発達していきます。

想像力が発達すると、ビブリオマンシーだけじゃなく実生活や仕事でも全然関係ないと思えたもの同士が結びついて素晴らしいアイデアやひらめきにつなげることが出来るようになります。

また、ビブリオマンシーは手元に本があればいいだけなので、家庭でも仕事場でもすぐにできます。

もし今すぐなにか「ひらめきが欲しい!」とか「とっかかりが欲しい!」、トラブルが起きてなにか解決法が欲しいなど占いたいと思った時に自分で占うこともできます。

もちろん人目が気になる時もこっそり占えますよ。

ぜひ、ビブリオマンシーに挑戦して自分の想像力発達に役立ててほしいなと思います。

ビブリオマンシーのやり方

ビブリオマンシーのやり方はとってもシンプルです。

質問を決めて、本を選び、開いたページの一か所を指してそこに書かれている節や語句からイメージして質問の答えを求めます。

シンプルだからこそ想像力がとても大事で、想像力が足りないと答えまでたどり着けないこともありますが、それも日々簡単な質問を繰り返すだけで慣れていきます。

やり方を詳しくご紹介しますので、チャレンジしてみましょう。

質問を決める

まずは質問を決めます。

質問の内容出来る限り簡潔にします。

たとえばYESorNoで答えられる質問にしたり、今日はどんなことが起こる?とか今日のアドバイスを具体的に欲しいなどです。

抽象的な質問はNGです。

質問が具体的であればあるほど、想像力が働き、答えが見えやすくなります。

失くし物はどこにある?とかどっちの服がいい?とか質問は明確であればあるほど精度が高まります。

これはほとんどの占いで共通していることでもあります。

もし占い師さんに占ってもらう時も、出来るだけ細かい現状と質問の仕方をした方が的確な鑑定結果を得ることができますよ。

本を選ぶ

本は昔は聖書や詩集などが使われてきましたが、今はキリスト教の聖書は占い自体を禁じているので触らぬ神にたたりなしでやめた方がいいのかなと思っています。

本来であれば聖なる書物や真理が書かれた本がふさわしいと言われていますが、聖書じゃなくても、経典だったり易経、哲学書や詩集、古典的な名著な小説がイメージがわきやすく答えが見つかりやすいと言われています。

ただ、イメージしやすいものを選ぶのであれば、私は自分の好みの小説や絵本、なんならマンガだっていいと思っています。

初心者で想像力が乏しいと思っている方ならビブリオマンシー用の専用書も売られています。

ビブリオジオマンシー専用書の「魔法の杖」という本は以前テレビ番組で怖いほど当たる本ということで人気が出たことがありました。

恋愛占い専用版もありますよ。

実際に占う時に選ぶ本は、質問を思い浮かべながら自宅や図書館などの書棚からピンときた本を選びましょう。

意識を質問に集中させるなら、質問を口に出す方がやりやすいでしょう。

占いは潜在意識に働きがけをする必要があるので、直感で選ぶ方が答えを得やすいでしょう。

ページを開いて答えを想像する

本を選んだら、目を閉じてピンとくるページを開き、ピンとくる場所を指さしましょう。

目を開いて指をさした文節や語句が答えのヒントになります。

質問にまったく関係なさそうな文節でも語句でもそれが質問への答えのヒントになるのです。

その本の中でその文節や語句が何を説明しているものなのかとか、何を意図しているものなのかは全く関係ありません。

指し示された文節や語句と質問の内容を踏まえて答えを自由に想像して導き出します。

ここが想像力を発揮させるべきところですね。

指さした場所が文節や語句がない場合があります。

空白だったり、イラストや写真、数字だったりすることもあるでしょう。

それならそれがヒントになります。

それがどういった空白なのか、どんなイラストや写真なのかでも想像できますし、数字にも意味があります。

もしかしたら数字が語呂合わせの場合もあるでしょう。

もしも指し示した文節や語句だけで答えを導き出せないのなら、開いたページ全体を眺めてみてください。

目を引く語句やイラストなどがあればそれもヒントにしてしまいましょう。

基準としては主体となるヒントを最初に指し示した箇所にするといいのですが、目を引くものもヒントになります。

本当に自由に想像し直感が示すまま答えを出してみましょう。

毎日ちょっとずつ占って想像力を鍛えよう

ビブリオマンシーはとても手軽に「本」さえあれば出来る占いです。

毎朝テレビやる占いを楽しみにしている人なら、今日の運勢を自分で占ってみましょう。

テレビの占いはたくさんの人に向けての占いですが、あなたが行う占いはあなただけの占い結果になります。

今日の運勢だけならものの1分程度で出来てしまいます。

本だけじゃなく新聞などでも出来ます。

読書する人なら、読書の前にほんのちょっとやってみるだけで想像力が鍛えられます。

冒頭の方でも伝えましたが、想像力は仕事や普段の生活のアイデアやひらめきを生む才能にもなります。

興味があったら、やってみましょう。

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