占いで用いる図形の象徴性について以下の記事で紹介しています。
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占いで用いる図形の象徴性
占いに使用されるシンボルや図形は、古代から現代に至るまで深い意味を持っています。本記事では、西洋占星術の惑星記号やタロッ ...
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この記事で紹介していますが、西洋占術で使用される図形には象徴する意味があります。
今回は主に西洋占星術の天体のシンボルとして使われている図形をいくつか紹介いたします。
点(point)

「点」は、何もない空間から突如として現れた存在であり、全ての始まりを象徴しています。
これは宇宙の創造や生命の誕生のように、あらゆるものの起源を示す神聖なシンボルです。
この点が持つ意味は、西洋占星術においても深く探求されています。
たとえば、ホロスコープ上の重要なポイント(アセンダント、ディセンダント、ミッドヘブンなど)は、小さな「点」から始まる図形であり、その点が示す位置は、個々の運命や特性を読み解く鍵となります。
また、太陽を示す☉のマークにも点があり、光を表しています。
この小さな点が持つ力は、まさに光が生まれる源そのものであり、物事の発端を強調しています。
また、「点」は集中や焦点とも関連し、意識の一点集中や瞑想のシンボルとしても解釈されます。
このように、シンプルな「点」には無限の可能性が秘められているのです。
キーワード
始まり 起点 集中 焦点 シングルポイント 中心 一元性 存在 意識の一点 微小宇宙 源泉 発端 粒子 原点 無限の可能性
円(Circle)

円は、すべての正多角形の頂点を滑らかに結ぶ曲線であり、あらゆるものを包み込む全体性を象徴します。
円には始まりも終わりもないため、循環と永遠のシンボルとして古くから考えられてきました。
例えば、車輪の回転や、天空の惑星たちが地球を中心に軌道を描く姿は、繰り返される周期やサイクルを示しています。
これらは時間の流れや季節の移り変わり、そして宇宙のリズムを表すものとして、円の形に表現されるのです。
また、輪廻転生の概念や、魂が不滅であるという思想も、この円のシンボリズムと深く結びついています。
円は生命の無限の連鎖を象徴し、死と再生のサイクルを永遠に繰り返す姿を示しているのです。
さらに、曼荼羅(マンダラ)のように内なる宇宙や神仏の世界観を描くとき、円は精神性や内省の深さを象徴します。
曼荼羅の中心から広がる円は、心の内側にある真実や悟りへの道を表しており、瞑想や祈りの際にしばしば用いられます。
円は単なる図形ではなく、私たちの内なる宇宙と外の世界をつなぐ神聖な象徴なのです。
太陽☉、水星☿、金星♀、火星♂、天王星♅のマークに用いられています。
キーワード
全体性 無限 循環 統一 調和 永遠 生命の輪 完成 中心 曼陀羅 繋がり 円環 時間 一体感 起点と終点 包含 輪廻 広がり 守護 エネルギーの循環
半円(Semicircle)

円が全体性や精神性を象徴するのに対し、半円はその一部として「魂」の側面を強く表現します。
半円には未完成さや成長の余地が含まれ、魂の発展や変化を示すシンボルとされています。
このため、半円は自己探求や内面の変容を表すものとも考えられます。
また、二つの半円を組み合わせると、そこから生まれる形には三日月などのシンボルが含まれます。
三日月は変化や再生を象徴し、占星術では感情や無意識の世界と関連付けられます。
さらに、半円を重ねた図形は、陰陽のバランスや新しい始まりを予感させる形にもなり、宇宙における対立と調和を示すものです。
半円が持つこの多様なシンボリズムは、個々の魂の旅やその成長のプロセスを映し出しています。
月☾、水星☿、木星♃、土星♄、海王星♆、冥王星♇のマークに用いられています。
キーワード
魂 未完成 変容 陰陽 再生 成長 潜在力 内省 感情 直感 不完全 可能性 バランス 月 新たな始まり 受容 サイクル 潜在意識 区切り 融合
十字(Cross)

垂直線と水平線が交わる十字は、天と地が交差する現実世界の象徴とされ、円が持つ精神性に対して、物質的な存在を表現しています。
このため、十字は私たちが生きる物質世界と精神世界の関係性を深く示しているといえます。
キリスト教で十字架が神聖なシンボルとして採用される以前から、十字形は宇宙と大地、神と人間とのつながりを象徴するものとして用いられてきました。
また、十字は生命の側面を反映し、生と死、犠牲といった概念を表すものでもあります。
こうしたシンボリズムは、十字が持つ形状と、その交差点が意味する「中心」の概念に由来します。
中心は、異なる世界が出会い、新しい何かが生まれる場所として捉えられるのです。
十字には多くのバリエーションが存在し、その形状によって異なる意味合いを持ちます。
たとえば、同じ長さの二本の線が中点で交差する「ギリシャ十字」は、調和と均衡を象徴し、宇宙の完全性を示します。
一方、横線よりも長い縦線が中点よりも上で交わる「ラテン十字」は、精神性の優位性や崇高さを強調し、現実と霊的世界の接点を表現します。
その他にも、ケルト十字やアンカークロスなど、多様な十字形があり、それぞれが独自の歴史とシンボリズムを持っています。
水星☿、金星♀、木星♃、土星♄、天王星♅、海王星♆に用いられています。
また、冥王星♇は十字の不完全の形として用いられています。
キーワード
交差 中心 天と地 物質性 現実世界 平衡 聖なるシンボル 宇宙と大地 生命 犠牲 スピリチュアル 均衡 調和 接点 四方 ラテン十字 ギリシャ十字 無限性 道標 十字架 四元素 変換 内省 聖域