占いの鑑定において「数」には重要な概念があり、必要不可欠な要素です。その数の「3」と「4」についてをご紹介いたします。「数の概念」と他の数字についてはそれぞれ以下の記事にてご紹介しています。
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3 three
数字「3」は、西洋占術や数秘術において非常に象徴的な意味を持つ数です。この数字は、初めの「1」が二つ目の極、「2」に分離した後、その二極が組み合わさって新たなものを生み出す構造を象徴しています。三角形を使ってこの概念を表現することができ、三角形の三つの頂点はそれぞれの極と結合点を示し、動的でバランスの取れた全体を形成します。これは、男性性(陽)と女性性(陰)が交わり、子供が生まれるプロセスに似ており、「交流」、「共有」、「生産性」といった概念を具現化します。
「3」という数字は、何か新しいものが創造されるプロセスを強調し、クリエイティブな活動やアイデアの具現化を象徴します。三角形を用いてこれを表現することで、「表現力」や「形成力」といった基本的な創造の力をも表しています。三角形が平面を形成することから、それは安定感とともに、明確な方向性を持つ力も示唆しています。この力は進展や発展の可能性を秘めており、三角形の鋭角が示す活動的な性質は、方向性が分散されることで変化しやすく、動的な状態を維持します。
さらに、「3」は文化的または神話的な文脈においても重要な数字です。例えば、キリスト教の三位一体(父、子、聖霊)やヒンドゥー教の三様神(創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ)のように、三つの異なる側面が一つの大きな全体を形成するという概念が、「3」には込められています。これは、「過去、現在、未来」という時間の三様性にも類似しており、すべての事象がこの三つの段階を経て進行することを示唆しています。
ピュタゴラス派では、「3」は実体を持つ具体的な統一体として解釈され、宇宙や世界を形成する根本的な要素とみなされました。この哲学において「3」は形としての現実をもたらす数とされ、物事の存在とその進行を象徴するとされています。
このように、「3」は単なる数を超え、創造、変容、進行といった生命のリズムや宇宙の法則を象徴する数として多方面にわたる影響を持っています。それは現実の世界において、互いに影響し合いながら進化し続けるすべての事象の基盤となっているのです。
4 four
数字「4」は、その構造と象徴する意味において、非常に具体的で基本的な役割を持つ数です。この数字は四つの点を結び合わせることで立体を形成するため、三次元の実像を象徴し、物質世界との深いつながりを示します。平面上では、四点をつなぐことで四角形が形成され、これは安定性と堅固さの象徴です。建築や設計の分野では特に重要で、多くの建造物が四角形の基礎構造を採用しています。これは「4」が持つ、ものを安定させ、全体を支えるという性質に由来します。
この数字は、基本や基礎、土台を象徴し、固定された安定した状態を表します。その安堵感は安全と信頼の感覚を提供しますが、同時に静止した状態からくる不活発な面も持っています。しかし、「4」のもつ堅牢な特性は、安定と持続性を求めるあらゆる事柄において極めて価値があります。
また、時間と空間の広がりを象徴する数としても「4」は重要です。東西南北や上下左右など、我々の世界を理解するのに必要な方向性を示す基本的な枠組みは、「4」によって表されます。季節が春夏秋冬の四つで区切られるように、「4」は自然界と人間界の周期性と秩序を表す数として機能します。
さらに、「4」は古代から自然界の基本的な構成要素としての役割を担ってきました。火、地、風、水の四大元素や、古代医学における血液、黄胆汁、黒胆汁、粘液の四体液説は、自然界と人間の身体の調和とバランスを保つ基本的な力とされています。これらはすべて「4」によって象徴される四つの基本的な力が、物理的な世界の均衡と調和を維持するのに不可欠であると認識されています。
ピュタゴラス派においても、「4」は自然界のバランスを支える構成要素とみなされていました。彼らはこの数字が持つ調和と安定の性質を重視し、宇宙の基本的な原則として「4」を理解しました。この視点から、「4」は単に数としての意味を超えて、宇宙の法則や物質世界の本質的な構造を解明する鍵となるのです。
このようにして、「4」はその現実性、具体性と普遍性をもって、我々の物理的な世界の理解と構築の基盤となり、自然と人間の生活に深く根ざした数としての役割を果たしています。その堅牢な性質と普遍的な象徴は、時間と空間、物理と形象、理論と実践の間の架け橋として機能します。