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血液型占いは占いじゃない?

血液型は医学的分類でしかない

新しい環境に入ると大体話題になるのが、血液型占い。

「あなた血液型何型?」という話から「A型は真面目よね」とか「B型はマイペースよね」などと話題がどんどん広がっていきますよね。

血液型占いは「血液型別性格判断」などとも言ったりします。

歴史的に見ると占いというよりは心理学的・統計学的な要素が強く感じますが、科学的かと言われるとそうとも言えず、筆者の見解としてはあくまでも血液型は医学的分類のものであり血液型別診断には科学的とも占いとも言い難いものがあると思っています。

ですが、やはり世間一般的に普及し話題にも上りやすいものでありながら、最近は注意が必要な占いとしてお伝えしておきたいこともあるなと思い記事にしました。

血液型と血液型占いの歴史

血液型の発見

そもそも血液型自体は1900年にオーストリアの医学者カール・ラントシュタイナーによって発見されました。

ABO式血液型もRh式血液型もカール・ラントシュタイナーによって発見されています。

血液型自体も発見されて100年ちょっとしか経っていませんから、占いという見方をしても歴史がとても浅いです。

歴史が浅い占いというと、最近とても流行っているオラクルカードも一番最初のオラクルカードが発売されてから20年程しか経っていませんからそっちの方が浅いようにも感じますが、元々の技法の書物占いはとっても歴史が古い占術なので、比べるまでもないのかなと思います。

血液型と性格の関連付けた日本の歴史

血液型と性格・気質を最初に関連付けようとしたのが原来復医師で、1916年に発表した血液型論文の中に血液型ごとの形質と性格との関連が記載されていたと言われています。

血液型が発見されて16年で血液型性格診断の論文が出ていますが、占いというよりは医学的な要素が高かったようです。

旧・大日本帝国陸軍や海軍医が統計調査をしていることからも軍事利用要素も加わり科学的に調査しようとしていたと思われます。

昭和の第一次血液型別占いブーム

東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)の古川竹二教授によって「血液型による気質の研究」という論文が発表され、血液型と性格を科学的に関連付けようとする一連の試みが注目され、多くの試論の末、集大成として1932年に『血液型と気質』(三省堂)が発刊されました。

たくさんの研究者が古川学説を支持し、心理学、医学、教育学など多くの分野で調査され、影響を受けた論文は約290にも及ぶと言われています。

1937年には当時四大婦人雑誌といわれた「婦人倶楽部」に男女の血液型別相性を紹介する記事が掲載され徐々に一般大衆に広がっていき、これが第一次血液型ブームと言えるでしょう。

流行の火付け役は主婦向け雑誌だったようです。

しかし、古川学説は血液型と性格を関連付けるにはあまりにも例外が多すぎるということから学会から否定を受け、旧大日本帝国陸軍の調査でも思うような結果が得られず、1931年に中止。

最終的に1933年には日本法医学会総会でも古川学説は否定されてしまいました。

昭和の第二次血液型別占いブーム

1970年代にも血液型占いブームが到来しました。

能見正比古氏が1971年に著書『血液型でわかる相性』(青春出版社)が、さらに『血液型愛情学』など血液型別性格診断の著書を刊行したことによって注目を集め、1970年代中頃から第二次血液型ブームが起こりました。

能見氏は10万人以上のデータを元に血液型別性格診断は正当性があると説明付けましたが、調査対象者が能見氏の著書を信用し著書の読書カードから調査結果を出していた為、現在では母集団に信用性がないとされています。

いわゆる団塊の世代の人達の青春時代に流行したと言えます。

多くの若者から指示され大衆文化に根強く定着したのではないかと思われます。

その後はなんどもテレビで血液型別診断が扱われていくうちに、学術的根拠はないもののテレビで扱われるたびに日本人の意識の中に浸透していったと思われます。

現在でもデータ調査がされていますが、調査のやり方が血液型の特徴をあげ、自分に当てはまっているかどうかをかという問いの表記に回答するというデータ取りがされており、別の血液型の特徴を上げたとしても自分の血液型「あてはまる」と回答することが多く、多くのデータが集計されていても信ぴょう性は低いように感じられます。

現在の英文論文の数でも否定論文の数の方が多い状態のため、今現在肯定は難しいのかなと思われます。

血液型占いは日本だけ?

血液型占い、血液型別性格診断が大きく取り上げられ、人気があるのは日本独特の傾向です。

実際、この占いは日本と日本文化の影響を受けた一部の韓国や台湾でしか使われていません

その理由は日本国民の人口における血液型の比率がA型が約40%、O型が約30%、B型が約20%、AB型が約10%です。

A型が一番多くて、次いでO型が。

B型とAB型は少数派とはいうものの、他の国々や地域に比べれば比較的バランスが取れているのです。

他の国は血液型の偏りがとても大きいので流行したり定着したりしにくい要因の一つだと思われます。

例えばフランスの場合はB型は7%、AB型は3%で残りの90%近くをA型とO型で占めています。

米国先住民であればO型が70%以上を占めていますし、インド人はB型が41%、ブラジルもO型が45%と一つのタイプだけでこれだけ占めています。

これだけ偏りがあるのに、それだけの人が同じような性格と言ってしまうのは少々乱暴と言えますよね。

血液型だけでは到底性格を判断するのは難しいと思われます。

日本は血液型の偏りが少ないうえに、他の占いのように複雑にいろんな要素が絡むことなく、たった4つのタイプで判断できるので話題にするのにもとても都合がよかったのだろうと思います。

また、日本には献血というシステムがありほとんどの人が自分の血液型を知る機会があるというのも要因だと思います。

他の国では自分の血液型についてほとんど知りませんし、個人情報の一つと考えられている国もあります。

日本の血液型占いという文化に親しみのない外国の方に、何か話題をと思って血液型を聴いたりするのは初対面の人にいきなり住所を聴くようなもので、とても失礼に当たる可能性がありますから注意が必要ですよ。

血液型占いはコミュニケーションツールでしかない

血液型占いをみんなでおしゃべりすると意図せずハラスメントになっているかもしれません。

特定の血液型を揶揄したり、就職などの採用の際に血液型別性格が重視されるなど、性格診断の用い方があらぬ方向に独り歩きすることがあります。

実際にそのような使い方をしてスポーツの戦略を立てていた監督やコーチもいましたし、それだけで不採用になったなんて悲しい限りです。

根本的には血液型とは医学的なものであり、科学的な分野で性格分析の根拠を求めることは難しいですし、使い方を間違えれば偏見にしかなりえません。

それで傷つく人はいますし、最近ではブラッドハラスメントという言葉が出来ているくらいですので、十分気をつけましょう。

血液型占いはあくまで「コミュニケーションツールの一つ」として認識しておきましょう。

そして、それさえ認識しておけば話題作りのきっかけになるなど、楽しいツールとなりえます。

各血液型のポジティブなキーワードを一つ位覚えておくくらいで充分でしょう。

ネガティブなキーワードが出てきたら、話を逸らしてしまいましょう。

もし血液型コンプレックスを抱えているのなら、だれかに聞かれたとしても別に正直に話す必要もありませんし、ごまかして話しても問題ありません。

あくまでも血液型占いはステレオタイプの偏見でしかないと思って本気で気にする必要はありませんよ。

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